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青空文庫占い:結果

古来、人々は悩みがあると、四つ辻に立ち、聞こえてくる言葉で物事を占いました。これを『辻占』と言います。

青空文庫占い

作品名:

日置流系図

作者:

国枝 史郎

書き出し:



    帷子姿の半身

 トントントントントントン……トン。
 表戸を続けて打つ者がある。
「それまた例のお武家様だ……誰か行って潜戸くぐりを開けてやんな」
 こう忠蔵は云いながらズラリと仲間を見廻したが俺が開けようというものはない。
 トントントントンとそう云っている間も戸外そとでは続けざまに戸を叩く、森然森然しんしんと更けた七月の夜の所は本所錦糸堀でひたひたと並んでいる武家屋敷から少し離れた堀添いの弓師左衛門の家である。家内の者は寝てしまったが宵っ張りの職人達は仕事場に集まり、団扇うちわでパタパタ蚊を追いながら、浮世小路の何丁目で常磐津ときわずの師匠が出来たとか柳風呂やなぎぶろの娘は婀娜あだだとか噂話に余念のないさなか、そのトントントンが聞こえて来たのである。
「小六、お前開けてやんな」
 職人がしらの忠蔵は中で一番…

図書カードURL:

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