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青空文庫占い:結果

古来、人々は悩みがあると、四つ辻に立ち、聞こえてくる言葉で物事を占いました。これを『辻占』と言います。

青空文庫占い

作品名:

白金神経の少女

作者:

蘭 郁二郎

書き出し:



     バー・オパール

 日が暮れて、まだ間もない時分だった。
 街の上には、いつものように黄昏たそがれあわただしさが流れて、昼の銀座から、第二の銀座に変貌しつつあった。が、この地下の一室に設けられたバー・オパールの空気だけは、森閑しんかんとして、このバーが設けられて以来の、変りない薄暗さの中に沈淪ちんりんしていた。バー・オパールは昼も夜も、いつもこのように静かで暗かった。
 この騒然たる大都会のしかも都心に、このようにポツンと忘れられ、取りのこされているバーがあろうとは――私は、偶然にそのドアを押した瞬間から、そのなんとなく変った雰囲気に、たれてしまったのである。
 このバーは酒場というよりも応接間、といった方が相応ふさわしかった。四坪ばかりの小ぢんまりしたその部屋に、これは又――いささか古くはあったが――一流の豪華サロンに見るような、王朝風の彫刻をもったどっしりした椅子卓子テーブルが、ただ投出すように置い…

図書カードURL:

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