作品名:
鶴が音
作者:
折口 信夫書き出し:
いかに、奏聞まをすべき事の候。毎年の嘉例の如く、鶴亀を舞はせられ、その後、月宮殿にて舞楽を奏せられうずるにて候。……謡曲鶴亀
所謂五風、十雨が、度に過ぎて、侘しかつた旧年の夢についで、今年はほゝ笑ましい現実の暦を捲き返したいものである。そのための祝言にもなれば、この短文の作者なる初老の翁は望外の慶びとする。
鶴亀の能は、極めての短篇で、いはゞ祝賀の舞を催さうとするだけの開口の文句に過ぎない。
してなる皇帝に、大臣
わきが次ぐといふ異風でもあり、古式とも見える演出法を持つた曲である。
皇帝「ともかくも、はからひ候へ」
で、子方二人の鶴亀の連舞ひになる。これに興が進んで、皇帝自身も舞楽して、その後一同退場となる。初春「青陽の節会」に象つたもの、新年の祝賀能である。この
しての地位に、極めて「翁」と通じるところがある…
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