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青空文庫占い:結果

古来、人々は悩みがあると、四つ辻に立ち、聞こえてくる言葉で物事を占いました。これを『辻占』と言います。

青空文庫占い

作品名:

初旅

作者:

寺田 寅彦

書き出し:

 幼い時に両親に連れられてした長短色々の旅は別として、自分で本当の意味での初旅をしたのは中学時代の後半、しかも日清戦争前であったと思うから、たぶん明治二十六年の冬の休暇で、それも押詰まった年の暮であったと思う。自分よりは一つ年上の甥のRと二人で高知から室戸岬むろとざきまで往復四、五日の遠足をした。その頃はもちろん自動車はおろか乗合馬車もなく、また沿岸汽船の交通もなかった。旅行の目的は、もしも運がよかったら鯨を捕る光景が見られるというのと、もう一つは、自分の先祖のうちに一人室戸岬の東寺ひがしでらの住職になった人があるのでその墓参りをして来るようにという父からの命をうけていたことである。
 中学校にはまだ洋服の制服など無い頃であった。中の字を星形にした徽章のついた制帽を冠って、紺のめくらじまの袴をはき脚絆きゃはん草鞋わらじがけ、それに久留米絣くるめがすりの綿入羽織という出で立ちで…

図書カードURL:

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