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青空文庫占い:結果

古来、人々は悩みがあると、四つ辻に立ち、聞こえてくる言葉で物事を占いました。これを『辻占』と言います。

青空文庫占い

作品名:

大捕物仙人壺

作者:

国枝 史郎

書き出し:





 女軽業の大一座が、高島の城下へ小屋掛けをした。
 慶応末年の夏の初であった。
 別荘の門をフラリと出ると、伊太郎いたろう其方そっちへ足を向けた。
「いらはいいらはい! 始まり始まり!」と、木戸番のおやじが招いていた。
「面白そうだな。入って見よう」
 それで伊太郎は木戸を潜った。
 今、舞台では一人の娘が、派手やかな友禅の振袖姿で、一本の綱を渡っていた。手に日傘をかざしていた。
浮雲あぶない浮雲い」と冷々しながら、伊太郎は娘を見守った。
「綺麗な太夫たゆうじゃありませんか」
「それに莫迦に上品ですね」
「あれはね、座頭の娘なんですよ。ええと紫錦しきんとか云いましたっけ」
 これは見物の噂であった。
 小屋を出ると伊太郎は、自分の家へ帰って来た。いつも物憂そうな彼ではあったがこの日はけても物憂そうであった。
 翌日また

図書カードURL:

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