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青空文庫占い:結果

古来、人々は悩みがあると、四つ辻に立ち、聞こえてくる言葉で物事を占いました。これを『辻占』と言います。

青空文庫占い

作品名:

ラジオ時評

作者:

宮本 百合子

書き出し:



        ラジオの生活性

 ラジオは誰でも毎日耳で聴いているものだ、ということについて、今日ラジオを送り出す方の側の人々は、どんな感覚をもっているのだろうか。
 私たちがラジオを自分たちの耳で聴いている、という事実の裡には、案外なかなか複雑な意味があるのだと思う。ラジオは音だから、耳で聴いているのはあたり前というだけのものではなかろう。毎日の耳で聴いている、ということは、めいめいの生活そのものの感情で、聴いていると同時に、客観的に生活現象としても聴いているということである。
 ラジオの放送番組のことについては、これまで多くの人々から様々の希望も述べられつづけて来ているが、昨今のラジオは、ラジオの特徴、即ちマイクの前でものをいっている側としては、聴きての顔の上にあらわれる刻々の表情の動きをじかに見ないでいっておられるという特徴に、安易に身をまかせていすぎるところがあると思う。
 普通に聴衆を前においてする講演や演説には、聴きての動きと感情の反応がむきだしだから、誰しも聴いているものの心持の陰翳には敏感にならざるを得ない。その相互的な関係で、話しての生活的なものも試されて行くわけなのだけれども、ラジオには、いきなり聴きての賛成も不賛成も表示されないというところで、送り出す側は自身の優位に却って足もとをすくわれている傾きがある。…

図書カードURL:

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